結末は途中から読めてしまったし、お手軽な印象だったけど、探偵が婚活をしているという設定、そして、婚活の様子と探偵業をリンクさせているストーリーが面白かった。
主人公は探偵の男性。
元刑事で強面の彼はとある婚活会社のポスターを見て、婚活を始めることに。
その婚活会社の所長は魅力的な女性で、彼に様々なアドバイスをくれる。
彼は何人もの女性と実際に会い、すぐに断られたり、結婚寸前までこぎつけたりする。
引き合わされた女性たちは、臭いが気になる看護士、読書家で実は訳ありの女性、カープ女子、検事、整形している疑惑のある女性など、個性的な面々。
やがて、婚活をしていく内に主人公は自分の中のある思いに気づく。
今まで私が読んだこの作者の本はシリアスで、どちらかというと重い雰囲気のものだった。
だから、こういうコミカルなものも書くんだな~と読んでていて思ったけど、どうもこういうストーリーに慣れてない・・・という印象を受けた。
婚活する主人公男性が中年で強面という設定のせいか、どことなく古めかしい感じも受けたし・・・。
ただ、読んでいる最中も読後感も良かった。
それは主人公の性格が真面目で実直で好感がもてたからだろうと思う。
どうせ、元刑事で探偵という設定ならそこをもっと強調して描いても良かったのかな~という感じはする。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2018年1月9日
- 読了日 : 2018年1月9日
- 本棚登録日 : 2018年1月9日
みんなの感想をみる