ガラスの仮面 1 (白泉社文庫)

  • 白泉社 (1994年3月17日発売)
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本棚登録 : 1010
感想 : 162
5

最近また読み返してます。
面白いので「あの時のあのシーンだけ」と思って取り出したところが、全巻読んでしまう。
そんなマンガです。

「ガラスの仮面」は私が小学生の頃既にあったマンガで、ドラマ化もされ今だに根強い人気があります。
主人公の北島マヤは中学生。
父親はおらず、母親はラーメン屋で住込みで働いている。
そんな環境で育ち、グズでドジで何のとりえもない、その上平凡な顔立ちと言われるマヤだけど、実は隠れた才能のもちぬしだった。
それは演技の才能。

その才能を見抜き育てたのが月影千草。
彼女は不世出の芝居「紅天女」の唯一の演技者として認められた人物。
そして紅天女を演じることの出来る権利を握っている唯一の人物でもある。
月影先生はマヤの才能を見抜き、ズブの素人のマヤを紅天女の演じ手に育てようとする。

しかしそこにもう一人の紅天女の候補が現れる。
それは姫川亜弓。
父親は監督、母は女優という芸能界のサラブレッド。
お嬢様だが努力を惜しまない、天才肌のマヤとは何から何まで対照的な少女。
この二人の紅天女をめぐる攻防が始まった。
そしていつも影ながらマヤのことを応援してくれる紫のバラの人とは-。

何度も見直してすごいと思うのは、これ大昔の話なのに全くブレてないところです。
長く連載を続けていると、方向性が変わったり、内容が時代に応じて変わってくるものだけど・・・。
私がリアルタイムで見ていた頃、このマンガは登場人物の言葉や髪型服装が「ダサい」と感じてました。
それは今も変わらず。
また当時でもこの主人公のおかれれる状況は古いと感じてました。
だけどこのマンガの良さはそんなものなど、ものともせず飛び越えてしまいます。
展開がドラマチックでぐいぐい引き込まれる。
また絵も当時は下手・・・と思ってましたが、今見ると全然そんなことなく、デッサンもしっかりしてるし、大まかな顔なども大きく変わってない。
とにかくブレてないと感じます。

個人的には最初の方の「たけくらべ」や初めてマヤと亜弓が共演する「二人の王女」のくだりが好きです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 少女マンガ
感想投稿日 : 2013年7月30日
読了日 : -
本棚登録日 : 2013年7月30日

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