そうくるか、というのが最初に感じたこと。途中でもしかして、と思っていたけれど、手紙で納得。
(世間一般からみてかなり頼りない、病気もちの)夫へと、息子への思いが、澪の心を決める。自分がいないと、息子は生まれない。自分のいのちが惜しいからと他の人を選んだら死ぬときに後悔する…
自分だったら?好きな人がいて、でもその人と一緒になったら自分は何年後に死んでしまうと知っていたら、はたして一緒になろうと思うだろうか?
自分の命、運命を超越した彼女の大きな母性、慈愛というものに感動した。そしてこの本の作者は、夫婦間の愛と同じくらい、親子間の愛を描きたかったんだろうと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ファンタジー
- 感想投稿日 : 2014年7月27日
- 読了日 : 2014年6月28日
- 本棚登録日 : 2014年7月27日
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