株式市場の黒幕とヤクザマネー (宝島SUGOI文庫) (宝島SUGOI文庫 A ま 1-1)

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  • 宝島社 (2009年6月5日発売)
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暴力団は覚せい剤や賭博で得た資金を、新興市場やベンチャー企業への投資に回し、莫大な収益を上げている。その裏で暗躍しているのが、表向き暴力団とは関わりのない元証券マンや金融ブローカー。

著者は、証券アレンジャーとして数々の企業のファイナンス(資金調達)に関わってきました。その多くは経営危機に瀕し、しかも銀行から見放されているため、増資によって生きながらえるのがやっとという企業たちです。

そんな将来性の乏しい企業の増資にあえて応じるのは、手に入れた新株による相場操縦を目論む仕手筋やワケありの金を運用するブローカーだったりします。

最後の大物仕手と言われた西田晴夫と近しく接した著者だからこそ書けるリアルな証券業界の裏側です。

そう言った裏の人脈と利用される企業が今も脈々と受け継がれているのが不気味です。増資の多い銘柄、大株主の入れ替わりの激しい銘柄には要注意しましょう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2010年7月25日
読了日 : 2010年7月24日
本棚登録日 : 2010年7月25日

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