世界ピクト図鑑 サインデザイナーが集めた世界のピクトグラム

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  • ビー・エヌ・エヌ (2021年8月17日発売)
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ピクトグラムは図記号。言語に関係なく、意図・意味が伝わるユニバーサルデザイン。
著者が仕事や趣味で取り集めた世界各国のピクトグラムを分類し紹介する。

・歴史
ヒエログリフや楔形文字、甲骨文字がヒエログリフの起源と言われている。
1920 ISOTYPE… オットー・ノイラートがピクトの原型を発案する
「新たに知識を得る初期段階では、絵は言語よりもよりよく伝達できる」
1960 Code UIC 413 O : 鉄道旅行を円滑にするための対策。
1953 「道路標識及び信号に関する条約」
1970 ISO図記号
1974 USDOT/ AIGA
1964 東京オリンピック オリンピックにピクトグラム採用

〇インフォメーションや御手洗、空港・鉄道での案内など、各国の工夫や特徴が見られる。
〇文章中のピクトが写真の順に並べておらず、また番号も振られてないので、写真を探すのに少々時間がかかる。
〇デザイナー視点で忌憚なくピクトの感想が述べられていて、主観的なものも多いが雑談ぽくて面白い。
〇コペンハーゲン:ストロイエの誘導ブロックについて、「視覚障害者には使いづらいかもしれないが、見た目に美しく、どんどん歩きたくなる工夫がなされている。」
→誘導ブロックの意味(笑)“見た目の美しさ”に触れずにいられなかったんだろうなあ。実際、雨の軌跡みたいで美しい。
〇同じ意のマークにもお国柄が出ていて楽しい。社会事情等によって、その国ならではのピクトもあった。
〇昨今のジェンダーの見直しにより、揺れているマークも。ジェンダー関係ないものは、ユニセックで良さげですけどね。
〇意外と文字標識の多いアメリカ
〇タイ、出家者のピクト。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 8類:言語
感想投稿日 : 2021年12月28日
読了日 : 2021年12月28日
本棚登録日 : 2021年12月28日

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