福沢諭吉「学問のすすめ」 ビギナーズ 日本の思想 (角川ソフィア文庫 330 ビギナーズ日本の思想)

  • 角川学芸出版 (2006年2月25日発売)
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学問をすれば、誰もが賢人になれる。
日常生活に役立つ実学を学ぶ。

暴虐な政府の支配を受けたくないならば、学問に志し、自らの才知と徳行を磨いて、政府と同位同等に向かい合える力を持つ。

国民に独立の気力がなければ、独立国家にはなれない。まずは国民一人一人が自立しよう。

国民と政府とのあり方について述べている部分が多いのは、国がまだ若いからだと考えている。しかし、今にも通用する考えであることが分かる。

道理を説いて政府に迫るのが上策。むやみに命を棄てても文明には何ら役立たない。

自分の考えで他人を束縛してはならない。

衣食住が安定して独立したということではない。未来へ文明の恩恵を遺す。
人間は食べることだけで満足してはいけない。学問に励もう。

見識や品行の高尚を目指し自ら妥協してはならない。

怨望(恨みに思うこと)は、不善中の不善。これ以上の悪はない。
政府も民間も自由な活動を妨げてはいけない。

物欲を抑えて精神の独立を果たす。

人望を得る道は交際を広くすることから。
話す能力は大切。話し方や表情が大事。
交際に必要なのは虚飾ではなくて真心。

今にも通ずる話。そのためか、当時は批判を受けたとのこと。

少し難解だが何度も読んでみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2023年3月21日
読了日 : 2023年2月19日
本棚登録日 : 2023年2月19日

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