「学問のすゝめ」「文明論之概略」から、思考や議論の手法を解説し学ぼうとするもの。「議論の本位を定める」「高尚な視点から軽重を判断する」「惑溺するなかれ」「憶断するなかれ」「多事争論のすすめ」などを大相撲野球賭博問題における責任のとりかたや夫婦別姓、規制緩和など、現代の事例を引っ張りだして説明されているので理解納得しやすい。特に「人間万事試験の世の中」という福澤の言葉があるが、これは、世の中分からないことだらけなので、旧習を有り難がって墨守するのではなく、新たな試みをせよ、ということでまさに起業家精神だと思う。著者の岩田先生は大学時代に必修科目を教えていただいていた。おなつかしゅうございます。
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- 感想投稿日 : 2014年9月2日
- 読了日 : 2014年9月2日
- 本棚登録日 : 2014年9月2日
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