モラトリアムの期間を「ネジを巻いている時間」と表現されているのが印象深かった。天野先生が言うから説得力が出るのかも。
以下はメモ
p.53
厳しい局面では、取るべき行動も、あるべき姿も方向性を変えるぎりぎりの分水嶺も、最終的には自分でつかみ取らない限り、確実な前進はない。
p.145
そして、手術の具体的な説明に加え、手術のリスクもきちんと話す。再手術の場合なら、4つくらいのパターンで説明する。
①「前の手術の手術水準と今の水準」
②「前の手術で、結果的に問題点として残ったこと」
③「事前の診断でわからなかったことが起きる可能性」
④「事前の診断どおりだったが、手術中に、予測しえなかったことの起きる可能性」
そして、事前の診察からの手術の予測と、収束のパターンを説明する。
p.146
患者さんたちは、手術の向こうに「死」というケースがあることも想像のなかにはある。が、あえてそれを考えないようにし向けている。外科医はその扉が決して開くことのないよう、努力している姿勢を伝えなければならないのだ。
p.152
医療に限らず、自分で選んだ仕事をしていて自分の行っていることに「飽きる」という感覚があるとしたら、中途半端に妥協していることにほかならない。それは「このぐらいでいいだろう」という甘えにもつながっているからだ。
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- 感想投稿日 : 2020年9月26日
- 読了日 : 2020年9月26日
- 本棚登録日 : 2020年9月26日
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