経営がみえる会計 第3版: 実学入門 目指せ!キャッシュフロー経営

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2009年4月1日発売)
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田中靖浩著「経営がみえる会計」日本経済新聞社(2004)
*本業に回帰して、営業利益をあげましょう。難しく考えないでどうやっても受けるかという商売の原点に考えることが大切です。
日本の経営者が伝統的に強く意識していたのが経常利益です。これは本業でもうからなかったら手持ちの株を売却することで増やすことが可能であり、そこに重要なポイントがありました。つまり経営利益重視の会社方針が生み出した弊害や矛盾があるのです。
*国際化にともなって経常利益の指標は陰を潜めてきました。なぜなら海外には経常利益という概念がないためです。
*会計からみた経営上の課題は3つだといわれています。(1)利益を獲得すること(2)財務体質をつよくすること(3)キャッシュフローを管理すること、になります。
*会社の資金調達には次の方法があります。(1)エクイティファイマンス(資本を増やす)(2)デットファイナンス(負債を増やす)
*会社が赤字に転落したという場合に問題になるのは次の2点です。(1)赤字の大きさはどれほどであるか?(2)そして赤字の原因は何なのか?赤字は絶対的な金額の大きさでは判断できません。それを判断するには単年度にでた赤字額を資本の武にある余剰金の金額と比較しればよいのです。
*利益(損益計算書)の考え方は、収益と費用です。それに反してキャッシュフローは収入と支出になります。もうひとつあります税務申告書は益金と損金になります。
*3匹の会計妖怪がいます。(1)減価償却(2)繰延資産(3)引当金です。これらはタイミング変換を行う必要があるのためです。さらにずれがあるのは在庫と掛け売りもあります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 財務会計
感想投稿日 : 2011年6月10日
読了日 : 2011年6月10日
本棚登録日 : 2011年6月10日

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