2011-09-20T17:54:53+09:00
風が砂を追い立てる荒れ野の奥に、灰色の小屋を並べた村があった。不ぞろいの石を積み上げた家が、継ぎ接ぎの見える屋根をわずかに傾け、互いに壁を重ねながら灌木の茂みに囲まれていた。荒れ野をつらぬく細い道が村をかすめて通っていたが、道は半ば砂に埋もれ、村を訪れる者は限られていた。
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カテゴリ:
913|ショウセツ
- 感想投稿日 : 2011年9月20日
- 読了日 : 2011年9月20日
- 本棚登録日 : 2011年9月20日
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