日本サイバー軍創設提案: すでに日本はサイバー戦争に巻き込まれた (Kindle Single)

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  • 2015年4月29日発売
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年金管理システムサイバー攻撃問題や、自動運転のサイバー攻撃への脆弱性からのリコールなどタイムリーな話題について、米軍部の研究開発にも太いパイプを持つカーネギーメロンPhDの苫米地博士による日本のサイバーセキュリティに関する提案。イランの核開発におけるサイバー戦争や、福島原発にマルウェアが仕込まれていた驚愕の事実などを知るとともに、現代の戦争の主戦場はサイバー空間であることが理解できる。
特に、緊急提言1「ダーイシュは強力なサイバーテロリスト軍団である。地上部隊派遣では止められない」には強く同意する。ダーイシュに対し「自衛隊派遣を検討する時間と予算があるのなら、大至急サーバー反撃部隊の創設を考えるべきだ。それこそが日本を守る最も効果的な戦い方であり、かつ平和的な解決法なのである。」
オバマはPRISM作戦やドイツや日本など同盟国の通信傍受で批判にさらされてはいるが、イラクで悲惨な物理戦争を最小限に抑えるという善なる意思があるように思う。それは、イランの核交渉においても貫かれている。
日本は安保法制議論で国会は空転しているが、それに影響を受けて成立が遅れる法案が多くある。維新が提出しているサイバーセキュリティ改正法案など。政府には力の入れどころを間違えないでほしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 政治
感想投稿日 : 2015年8月8日
読了日 : 2015年8月8日
本棚登録日 : 2015年8月8日

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