筒井康隆の「大盗庶幾」を読んだ後、急に読みたくなりました。探偵、怪盗ともに代替わりすると予め聞いていて、どうかなと思いましたが、戦時中のブランクをうまく利用して上手に辻褄あわせをしていて感心しました。もともとの荒唐無稽なストーリーを、工夫を重ねて再構築し、大人が読んで楽しめるまでにリアリティを持たせることに成功しています。その工夫のところが大きな読みどころとなっています。これを原作に、大きく翻案し、映画化されたようですが、原作そのままで、「こち亀」風の絵柄でマンガ化されたものを見てみたい気がします。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2014年12月26日
- 読了日 : 2014年12月26日
- 本棚登録日 : 2014年12月26日
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