犬がいた季節

著者 :
  • 双葉社 (2020年10月14日発売)
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本棚登録 : 6984
感想 : 673
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青春だなーと思いました。高校生は大人の入り口、友達と羽目を外したり、少し冒険じみたこともしたり。勉強に部活動に熱が入った高校時代ではなかったけれど、自分なりに確かにあったあの頃を思い出し、幸せな気分で読むことができました。
優花と光司郎の淡い恋でキュンとしていたら・・。わけありの詩乃と鷲尾の切ない恋。二人の気持ちが通った瞬間、流れるスピッツの「スカーレット」。あなたの歌声に勇気づけられ、あの子は列車に乗っていった。見守るコーシロー。これは外では読めない(涙)。
セナと走った日、すごく良かった。こういう友情ってあった、と思い出す。その時期限りだったけど一緒に行動して楽しくて、相手を思いやったこと。
男子って、自転車で遠出したくなることがあるんだな。うちの息子も同じようなことがあったから。
近県なので、わかるところも、懐かしい場所もあり、不思議な気持ちで読みました。風景が自然と浮かんでくる。
高校卒業は大きな分岐点だった、どうしてるかなーと、同級生の顔が浮かんだ。
いつも優花の匂いを探していたコーシロー。
うちの犬は私の匂いをわかってくれてるかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年8月11日
読了日 : 2021年8月11日
本棚登録日 : 2021年3月23日

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