集団知の低下についての警告を書いた本。
昔は○か×かを判断できれば良かった。
が、今は正解の無い問題が増えてきており、
それが引き金となって、結論だけではなく、
何故その結論に至ったかを論理的に説明する必要がある。
この結論に至る過程を論理的に説明できない人が多い。
また、行動できない人、無気力気質の人が増えている。
リスクを取って行動することが出来ないのだ。
そのため、海外投資等に手を出すことが出来ず、
低金利の銀行預金で満足してしまっている。
ここではお金を一例に挙げているが、
リスクを取ってこそ得られるものは多い。
ハイリスクハイリターンの言葉は正しく、
リスクを取っていかないと成長は見込めない。
こういったことは学校では学ぶことが出来ず、
また就職してからも学ぶ機会は外国に比べて少ない。
個人で意識改革し改善することは勿論ですが、
大前さんは、環境を与える必要性についても説いています。
実際、ビジネススクール開校されてますしね。
個人レベルでの改善策としては、
色んなことにチャレンジするのは勿論ですが、
考える力を養うことが大切。
考える力を養うためにも、
本を読んだりネットサーフィンした際に、
ただボーッと眺めるのではなく、
自分なりの見解を述べる癖をつけること。
要するにアウトプットを出す癖をつけることが大切。
当たり前のことですが、なかなか出来ていない気がします。
自分も考える力の底上げをするために、
以下を実行していこうと思います。
1. 1日1テーマ考える癖をつける
RSSで情報収集し、気になったテーマをピックアップ。
テーマについての自分なりの考えをまとめる。
2. 英語の勉強をする
ヒアリング、読み書きの勉強を継続する
3. 金融リテラシーの向上
投信を中心とした勉強を継続する
印象に残った内容:
・他者からは必要な部分だけ学ぶこと
全部学ぶと、コピーになってしまう。
・今後メシを食っていくための三種の神器
IT(ITを駆使した論理思考を含む)、英語、ファイナンス
これに加えて4つ目を挙げるとしたら、
「リーダーシップ力」
・21世紀のリーダーに必要な資質・能力
方向を示す:
どうすればよいかの方向性を打ち出す。
程度と方法を示す:
成果を上げるための方法とペース配分を説明する。
具体的にやってみせる:
部下がやり方が分からないなら、実際にお手本を見せる。
できる人間を連れてくる:
自分でできないなら、できる人を連れてきてでも改革する。
・21世紀を牽引する産業は、
「サービス産業」「付加価値産業」「情報産業」の3つ
・いまの日本が学ぶべきことは、
大(アメリカ)、中(ドイツ、韓国)、小(シンガポール)
それぞれにある。
過去のプライドを捨て、とにかく学ぶこと。
大:移民政策
中:大学教育と企業改革
小:グローバル化に対応した教育
- 感想投稿日 : 2011年5月8日
- 読了日 : 2011年5月8日
- 本棚登録日 : 2011年5月8日
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