アジャイル開発について、
振り返りも踏まえて読んでみましたが、
少しツールに寄りすぎた内容になっていて、
以前読んだ本ほど参考にはならなかった。
マネジメントについても期待された内容ではなく、
やはりツールの話に特化されたような内容で、
正直いまいち感はぬぐえなかった。
【勉強になったこと】
・アジャイル開発では、ユーザーと開発者が
離れていては成功に繋がらない。
お互いに業務・システムの視点から、
同じ課題に対する解決策を議論出来るような
体制にならないと上手くはいかない。
→日本企業の大半は上記問題を抱えてしまっており、
だからこそ失敗プロジェクトが生まれていると
個人的には感じます。丸投げは止めよう。
・アジャイルソフトウェア開発宣言
プロセスやツールより、個人との対話を
包括的なドキュメントより、動くソフトウェアを
契約交渉より、顧客との協調を
計画に従うことより、変化への対応を
上記を実施出来る体制を作るためには、
自発的に動ける耐性が揃っていないと、
上手くはいかない。
個人的にはSIerでは上手くいかないと思う。
・ユーザーストーリーを作って優先順位を決めたら、
その粒度を調整すること。
これにより、作業期間の均一化を目指す。
→言葉で言うと簡単だが、実践は非常に困難。
線を引かない組織でざっくばらんに話せないと
ほぼ失敗する。
・上流で品質を作りこむという鉄則はあるものの、
上流で作りこむことは現実的には難しい。
実際、自分が言いたいことをモノを見ずに具体化
することは極めて難しいし、開発側もユーザーの
意図を完全にくみ取ることは出来ない。
アジャイルは上記のような問題を解消するための
一役を担っている。
- 感想投稿日 : 2017年10月9日
- 読了日 : 2017年10月9日
- 本棚登録日 : 2017年10月9日
みんなの感想をみる