アジャイル開発マネジメント クイックガイド

  • 技術評論社 (2013年3月23日発売)
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感想 : 10
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アジャイル開発について、
振り返りも踏まえて読んでみましたが、
少しツールに寄りすぎた内容になっていて、
以前読んだ本ほど参考にはならなかった。

マネジメントについても期待された内容ではなく、
やはりツールの話に特化されたような内容で、
正直いまいち感はぬぐえなかった。

【勉強になったこと】
・アジャイル開発では、ユーザーと開発者が
 離れていては成功に繋がらない。
 お互いに業務・システムの視点から、
 同じ課題に対する解決策を議論出来るような
 体制にならないと上手くはいかない。
 →日本企業の大半は上記問題を抱えてしまっており、
  だからこそ失敗プロジェクトが生まれていると
  個人的には感じます。丸投げは止めよう。

・アジャイルソフトウェア開発宣言
 プロセスやツールより、個人との対話を
 包括的なドキュメントより、動くソフトウェアを
 契約交渉より、顧客との協調を
 計画に従うことより、変化への対応を

 上記を実施出来る体制を作るためには、
 自発的に動ける耐性が揃っていないと、
 上手くはいかない。
 個人的にはSIerでは上手くいかないと思う。

・ユーザーストーリーを作って優先順位を決めたら、
 その粒度を調整すること。
 これにより、作業期間の均一化を目指す。
 →言葉で言うと簡単だが、実践は非常に困難。
  線を引かない組織でざっくばらんに話せないと
  ほぼ失敗する。

・上流で品質を作りこむという鉄則はあるものの、
 上流で作りこむことは現実的には難しい。
 実際、自分が言いたいことをモノを見ずに具体化
 することは極めて難しいし、開発側もユーザーの
 意図を完全にくみ取ることは出来ない。
 アジャイルは上記のような問題を解消するための
 一役を担っている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: IT
感想投稿日 : 2017年10月9日
読了日 : 2017年10月9日
本棚登録日 : 2017年10月9日

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