スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫

  • 三笠書房 (2002年3月21日発売)
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古典でもあるので少し構えていたがとても読みやすくほぼ一日で読了。清々しさが残った。

印象に残ったところ
国民全体の質がその国の政治の質を決め、自助の精神の浸透具合がバロメーター
人が自らをどう支配するかが大事で外部からどう支配されているかは重要ではない
人間の価値を見るにはその人が目下の者にどう振る舞うかを見れば良い

気付き
民度=国民一人一人の質×人口
外圧を跳ね返す内圧が大事でその人の自分軸となる
弱者に対する態度が人間性を表す

自分の行動に、意識に取り入れたいこと
失敗しても落ち込み過ぎず、快活さを持って努力し自らモチベーションを上げる
簡単に手に入れた知識は身に付かず薄っぺらいものになりやすいため心に浮かんだ考えや見聞きした事実は書き留め血肉とする
他人に自説を押し付けず、求められて披露する謙虚な気持ちでグイグイ行かない冷静さを保つ

何でも手っ取り早く効率的には最近の流行りだが、時間をかけ試行錯誤した中から生み出されるものでないと薄っぺらく脆いものになる。
国民性や民度はそこに住む人々の精神の高潔さによるとのこと。政治の堕落も然り。何とも耳の痛い話。
誰かのサポートが必要なシーンは必ずあるが、それを得て生かすのも日々自ら内面を鍛えていなければ期待できない。
何事も自らの気持ちの持ちようが結果に大きく作用する。
正しい自分軸を身につけることが肝要。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年2月12日
読了日 : 2024年2月11日
本棚登録日 : 2024年2月11日

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