言わずと知れたミステリーの傑作。
作者のサービス精神満載の本作は、事が起きるまで冗漫なきらいはあるが、登場人物の紹介の一章を一読後改めて読み返すと、周到で緻密な構成がされているのが分かる。
犯人は、読み進めているうちになんとなく動機の面から推測出来たが、どのように犯行が行われたかは皆目見当がつかなかった。果たして、読んでるだけでトリックまで到達出来る人はどれくらいいるのだろうか。
メインの事件の他にも、ハッピーエンドのラヴストーリーもサイドストーリーとして描かれていて、暗く後味が悪くなりがちな作品に救いを与えている。
お楽しみ要素は満載なのだが、いかんせん長過ぎるのと、登場人物がの出自が自分と違いすぎて感情移入がしにくいのが難点。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エンタメ・ミステリー・冒険小説・SF・ホラー
- 感想投稿日 : 2022年5月13日
- 読了日 : 2022年5月13日
- 本棚登録日 : 2021年6月20日
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