部下を持ったら必ず読む 「任せ方」の教科書 「プレーイング・マネージャー」になってはいけない (ノンフィクション単行本)

著者 :
  • 角川書店 (2013年11月22日発売)
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・どんな部下でも信頼して仕事を任せる。
【1章 上司になったら「任せるしくみ」をつくりなさい】
・人間の能力はそれほど高くなく、部下は4人が限界。部下を細かく指導するのは無理。仕事のプロセスには細かく突っ込まない。
・大きな成果を出すためには一人では無理がある。100人分の成果を上げるためには100人に仕事を任せる必要がある。そのために任せる仕組みを作る必要がある。
・名選手、名監督にあらず。強い会社を作るためには経営と業務執行を分離する必要がある。
・みんなで話し合ってみんなで決めると決定のスピードが損なわれる。よって、決定権を持つ者が一人で決める。
・スピードを上げるため権限基準を決める。譲り合いをなくす、スピードアップをする、等のメリットがある。権限を与えた場合には部下の決定に部長が口を出さないようにする。
・何もしなければ0成長の時代。経営者はマネジメントについて勉強をしていく必要がある。自分の頭で考えられるリーダーが求められている。
【2章 できるリーダーは常に「いい任せ方」をしている】
・指示:具体的&的確な指示を出す必要がある。また、部下に復唱させる、途中で確認する等も必要。期限・優先順位・目的・背景・レベルを示す。
・報連相は上司こそ部下に対して積極的に行うべき。
・仕事を部下に任せた際には部下の失敗は上司の責任となる。ビジネスの世界は「結果責任」。部下の失敗に知らなかったはダメ。
・仕事を与え部下を忙しく働かせるのは上司の務め。仕事を与えるのは上司の愛情。
【3章 「プレーイングマネージャー」になってはいけない】
・部下に仕事を任せたら合格点・60点で満足する。より良い点数を求めて自分でするようではだめ。
・自分でまかせてしまうのは、人間の能力・時間が有限であることを理解していない、部下の仕事が60点では満足できない、判断のスピードが遅い、等の理由が考えられる。
・部下を動かす方法:上司を好きにさせる、圧倒的な能力の違いを見せる、必死に働いている姿を見せる。
・部下の特性をつかみ、部下の得意な仕事を任せる。部下の短所は放っておく。チームとしては面積を最大にすればよく、弱点克服では複数の部下の面積の重なりが大きくなるだけで総面積は増えない。
・インプットの量は人・本・旅から学ぶこと以外にはない。特に本が費用対効果が高い。一冊の古典はビジネス書10冊に勝る。
・リーダーの条件:強い思い、共感力、統率力。これら3つの条件を身に付けるには人間の本質を知ることが必要。
【4章 この上司力で「チームの実力」を一気に上げる】
・部下は任せられることで、承認欲求が満たされる、成長する、責任感が身につく。
・リーダーは感情を出しすぎてはいけない。怒りの感情を出しすぎると、部下が委縮するし、怒りを抑えるような行動を部下がとり、同質性が高まる。
【5章 「時間を増やす」「成果を増やす」人材マネジメント】
・知っている人に聞く。わかる人・できる人に任せる。餅は餅屋。
・衝撃力=質量×スピード。仕事のインパクト=仕事の質×スピード。仕事の質はそうそう変わらないのでスピードがすべて。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 部長・課長
感想投稿日 : 2021年1月17日
読了日 : 2021年1月17日
本棚登録日 : 2021年1月17日

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