天才の勉強術 (新潮選書)

著者 :
  • 新潮社 (1994年6月17日発売)
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本棚登録 : 210
感想 : 23
5

カール・マルクスについての著作を調べていた時に
この本に出会った。
図書館のウェブサイトで本を検索していると、
思いもしなかった本と出会う事がある。
それは検索したワードと関係のない結果が出る時で、
主目的からするとエラーだと思う。
しかしそのエラーによって読みたい本が広がることが
最近分かってきた。
これは普段通っている店舗書店や、アマゾンとは
また違った経験だと思う。
ある学者が38憶年の歴史の中で、人類を進化させてきたのは
エラーだと言っていたことを思い出した。

一芸に秀でた人が、まだ無名の時にどんな勉強をしたのかが
知りたかった。この本で紹介されている天才たちは
どの人も勉強家であり、良い師匠が近くにいた点が
共通しているように思う。
それを世の中では天才と呼ぶのか。
いや、勉強家の素質があれば、
師匠は本の中にも見つけることができる。
特にピカソがデッサンを徹底して学んでいたことが、
私にとっては興味深かった。

木原さんの著作には面白そうな本がたくさんあり、
これからの読書につながる良い体験だった。
今取り組んでいることが、停滞している人におすすめで
もう一度基礎に戻る、初心に帰してくれる本だと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2023年8月
感想投稿日 : 2023年8月3日
読了日 : 2023年8月3日
本棚登録日 : 2023年8月3日

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