これは本当に待った甲斐のある凄いアルバムだ。Timのチンピラ・ヴォーカルが恰好良過ぎる“Indestructible”のヤケクソ具合(この曲はJoe Strummerに捧げられている)、続く“Fall Back Down”のキャッチーさ、“Red Hot Moon”でのスカ...と、冒頭の3曲だけでもスタイルはバラバラだが、アルバム全部を聴き終えた時点での印象はこれまでのRancidの集大成でありつつ、楽曲のクオリティは過去最高といった感じ。名盤の誉れ高い『And Out Come the Wolves...』ばりにポップでキャチーなメロも復活しているし、前作でのUKハードコア路線もさらにビシっとキマっている。スカやレゲエ、果てにはマカロニ・ウェスタン調の楽曲まであるヴァラエティの豊かさには驚いたが、それでも散漫な印象を受けない。そこはRancidの巧さだろう。
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カテゴリ:
洋楽 Alternative & Punk
- 感想投稿日 : 2008年5月21日
- 本棚登録日 : 2008年5月21日
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