代理母、はじめました (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社 (2021年2月20日発売)
3.32
  • (32)
  • (106)
  • (157)
  • (33)
  • (14)
本棚登録 : 1300
感想 : 138
3

絶対にのし上がってやる。
底辺をウロウロしたまんまで人生終わってたまるかよ。
いつか大金持ちになって、世の中を見返してやるからな。
ーーーーー冒頭、主人公ユキのこんな心情から始まる。

ユキは、代理出産をさせられ怒っている。義父に騙された。16歳なのに、18歳と偽るように言われ、まだ知識の浅かった私を言いくるめた。
・・・・・立派な人助けだよ・・・・・だなんて。
こんなことになったのは、超極貧生活
だったからだ。代理出産の報酬は、大金だった。ユキは出産後、自分が桁外れの世間知らずだったことを後悔する。
そして、家出を決意する。義父は代理出産で稼ぐ計画を、企てていた。
そんな時、幼なじみのミチオに会い一緒に逃げる。


大金持ちになりたい!どうしたらいい
のか?
この本の題名にあるように、ユキは自分の経験を生かし、ミチオと代理母の仲介会社を設立する。

代理出産について、人それぞれの意見が
ある。凍結された遺伝子を使うことも、
お腹だけを借りることもあるだろう。
不妊治療が実らす、養子を迎える夫婦もいる。「自分の子が欲しい」その思いは計り知れないのでは、と思う。
最近では、妊活という言葉を耳にするようになり、それだけ「子供を産みたいんです」と声に出して言える世の中になったのかと思う。

最後になったが、この話の舞台は現代ではない。2040年だ。代理出産は、やはり法に触れたら困るだろう。でも、
ドローンタクシー、無人タクシーが
登場したことには驚かされた。


2021、3、27読了

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年3月28日
読了日 : 2021年3月27日
本棚登録日 : 2021年2月24日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする