いや、2020年正月元旦に読了したのが本書なのですが、ちょっと、いや、違うんです。
本書の作者・相沢紗呼氏の『medium』が2019年のこのミス大賞を取ったということで、『medium』を読む前に著者の人気シリーズ『マツリカ・シリーズ』を読んでおかなきゃなって思ったんです…。
謎の超絶美少女のマツリカ様の色香に迷ったわけではないのですよ…。
…すみません…
…マツリカ様、大好きです…
…はい。完全にマツリカ様の色香に迷いました…
この相沢紗呼先生の描く美少女描写はもう凶器です。
男心を撃ち抜く術を完全に心得ていらっしゃる。
その描写の度合いが絶妙なのです。決してエロ一辺倒ではなく、さわやかな中にもそこはかとなく漂う隠微なエロスというか、もう、この一線を越えないエロス描写と謎めいた美少女のセクシーさに完全にやられます。
もう、ちょっと引用してみますね。
『マツリカさんはベッドに寝そべったまま、少し不愉快そうに眼を細めた。微かに身じろぎを繰り返すと、毛布に隠れていた下肢が蠢く。シーツの上を滑らせて、白い脚が滑らかに現れる。まるでシュークリームのシューを割って、中から甘くとろけそうなクリームがあふれ出るかのようだった。白い太腿に、自然と目が釘付けになる。その美味しそうな光景に、ほんの数秒前に決心した僕の紳士の心は、早くも打ち砕かれそう。』
そう、ヤバイね。
マツリカ様は、まったくの謎の存在なのだけど、その下僕となる高校一年の『僕』こと柴山祐希君との掛け合いが楽しすぎる。
本作は学園ミステリーというカテゴリに入るんだけど、もう、マツリカ様の色香に迷うだけで本作はもうOK。
息抜き読書としては最高の本作。早く続きを読みたい(笑)。
- 感想投稿日 : 2020年1月5日
- 読了日 : 2020年1月1日
- 本棚登録日 : 2020年1月5日
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