この映画は交通事故により記憶障害を負った日本のディジュリドゥ・ミュージシャンGOMAのドキュメンタリー映画です。
私はディジュリドゥという楽器も、またこういった楽器を使うジャンルの音楽も、GOMAというアーティストも知りませんでした。
この映画のポスターをぱっと見たとき、GOMAがフードを被っていたことから外国のアーティストだとすら思っていました。
記憶障害を負ったミュージシャンのドキュメンタリー映画と知ったとき、お涙頂戴ものの映画なのではと恥ずかしながらも勝手に思っていました。
何故、ドキュメンタリーなのに3Dなのかという疑問もありましたが、70分弱で、手ごろに3Dが体験できるのならと友人と映画館に観に行きました。
ドキュメンタリーと聞いて私が思い浮かべていたのは主役であるGOMAのインタビューでした。
しかしこの映画ではGOMAのインタビューは一切ありません。過去の映像のなかでGOMAが話している場面はありますが、それ以外で復帰後のGOMAが私たちに向けて話すことはありません。
ですが、GOMAが伝えようとしていることははっきりと、ディジュリドゥを通して全て伝わってきたのです。
終わったあとの高揚感がすごく、コートを着るか迷うほど身体が熱かったです。
新しい3D映像体験でした。GOMAの音楽が忘れられません!
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