震災から3年半経っているにも関わらずこの本を読んだのは、選挙結果にがっかりしたからかもしれない。あのとき、どうだったかを知りたくなったから。
しかし最終章を読むと、3年半経った今でも何ら状況が変わっていないことに気付かされて愕然とする。著者は「日本が変わるとしたら、これが最後の機会だ。大震災と原発事故の悲惨な現実を目の前にしても、為政者も国民も変わる勇気を持てないとしたら、あとは伽藍の重みで自壊していくだけ」と警鐘を鳴らすが、まさにその道を突き進んではいないだろうか。また著者は「私たちにできることは、個人のリスクを国家のリスクから切り離すこと」とも。これには深く納得した。
読書状況:読み終わった
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暮らし
- 感想投稿日 : 2014年12月17日
- 読了日 : 2014年12月17日
- 本棚登録日 : 2014年12月17日
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