乙女ゲーの攻略対象になりました…。 (電撃文庫)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス (2012年1月7日発売)
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本棚登録 : 106
感想 : 11
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これはまたなんとも微妙。

アイディアは悪くなく、掴みもまずまずなのに、どこへ向かって着地するかが分からなく、なにを楽しめばいいのか分からなかった。
メインヒロイン・宮川乙女ルートに入ったら死亡確定のため他のルートを目指すということは分かったが、主人公がゲーム内の人生と「前世?」の人生を生きてきた経験と両方あるのが紛らわしく、読んでいて引っかかる。乙女ゲーの世界に入ったけど、攻略対象としての記憶もありますよ、ぐらいじゃダメなの?
ヒロインもつかず離れずで、基本的に主人公がイベントを回避する方針で動いているため、盛り上がらない。
何よりメインヒロイン・宮川乙女の思考回路が謎。自身がゲーム主人公としてずっと演技していたことに気付いて、嫌悪感はないの?主人公を問い詰めるでも協力を求めるでもなく、何をしたいのか分からない。ラストの告白シーンも唐突。何を持って主人公を好きになったの?
また主人公が妹から聞いた乙女ゲー知識を都合のいいところで思い出す点が読者としてはアンフェアだと感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2016年1月10日
読了日 : 2016年1月10日
本棚登録日 : 2016年1月10日

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