書が書を呼ぶ。
そんな出来事が自分の中にも時折起こるようになってきた。「街道をゆく オランダ紀行」の中で司馬氏が本書を紹介するのである。「自殺という手段によって短い生涯に自ら幕を引くヴィンセント・ヴァン・ゴッホという人に対し、多くの人がもつ彼はただの奇人であったのだろうというような認識は、本書を読むことによって吹き飛ぶであろう。」と。
年末年始にアムステルダムを通り過ぎることになりそうな流れになってきたからこそ「オランダ紀行」にも手を出したのではあるが、司馬氏が旅先に向かうとき、そこに行かねばならない自分なりの理由とどこに収穫を求めるのかを明確に掲げてから現地に足を踏み入れる態度は真似したいという自分とかなわないという自分と、前者が四割後者が六割といったところだろうか。でもそんな時この本が目の前にあった。四割側に振って手にとった次第。
まずはベルナール宛。このベルナールという人についてももう少し知りたくなってきたというのが本音。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年2月4日
- 読了日 : 2012年12月7日
- 本棚登録日 : 2023年2月4日
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