児童書だとは読み知っていたが確かに児童書だった。鴻上さんが小中高生宛に優しい文章で話しかけてくれる。ただそれだけではない何かが感じ取れ、それはなぜか最近になって「星の王子さま」を読んでいたときの感覚と重なるものを呼び起こさせてくれたのだ。本書のほうがもっとわかりやすい具体的な話ではあったけど。
こうして「幼少期に出会うことができればよかったのに。」という書物に出会えたことは、そのタイミングを逃したがゆえの残念さはさておき、素直に喜びたい。何かの機会に人に薦めたくなる本としてその年齢対象が広がる形で自分にも訪れてきたわけだから。
(そもそも自分が幼少であった頃にこの本は存在していなかっただろうし、このままの語彙では昭和の時代には伝わらない(苦笑))
なんとなく自分ではつかめていた内容もこうして体系立てては話せない。しかも誰にもわかりやすい平易な言葉で…となるとなおさら難易度は増す。良い一例は見せてもらえた訳なのだからこれを元に自説というか自分にとっての信念のようなものも整えてゆかねばと改めておもふ。
さて。
「星の王子さま」同様、要再読だな!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年1月7日
- 読了日 : 2020年1月7日
- 本棚登録日 : 2019年11月25日
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