ペコロスの母に会いに行く

著者 :
  • 西日本新聞社 (2012年7月7日発売)
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本棚登録 : 1394
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ブクログを始めた効果のひとつはたまの書店訪問時に「読みたいリスト」の参照がしやすくなったこと。そのことを5年以上も前に鑑賞した映画作品の原作にこうしてたどり着けている事実が証明している。

今回本書を帰省中に手に取れたのはよかった。さらっと読み切り、あらためて感銘を受け、その気持ちを誰かに伝染させたくなって…結果実家に置いてきた。それも無理やりではなく兄の方から「あれ、まだ借りといてええか。」と聞かれて「ええよ。」と答えられる形となったこと。よかった。

実家で同居していた祖母が脳梗塞の手術を受けた前後に記憶があやふやになってきた頃があった。その後自身は実家を出てその祖母の死に目にも会えない状況となってしまったことは、今でもこの自分の大したことのない半生の中においての「悔」の部分の大きな割合を占めている。そんな記憶とつい重なり合わせながら読んでしまう。親と子の関係は人それぞれに千差万別であってよいわけだが、時折こうした材料を手に引き寄せ、自問自答する時間は頻繁にあればあるほどよいとは思う。残りの人生における「悔」の割合調整をするためにも…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年1月28日
読了日 : 2019年1月1日
本棚登録日 : 2018年1月23日

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