涙腺崩壊。注意!
絶望的な距離により引き裂かれた貴樹と明里。幼き日の「ずっと好き」は度し難い運命の前に儚くも消え去ってしまう。
人生において「喪失」は避けて通れず、人はそのたびにそれを乗り越え前を向かなければならない。
それが現実とはいえ、この救い難さは深く私の心を貫いた。
15年後に明かされた当時の二人の手紙の内容にはお互いを思いやる気持ち、かけがえのない時間を共に過ごし育んだ特別な感情、そしてひとりで歩いていかねばならないという覚悟が切々と綴られており、読み進めながらとても平常心ではいられなかった。
この部分は映画版では語られていないので、未読の方には強くお勧めする。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年6月2日
- 読了日 : 2013年6月2日
- 本棚登録日 : 2013年5月13日
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