どういう時人は嘘をつくのだろう。自分のため?誰かのため?許されない嘘、優しい嘘、悲しい嘘…。人を疑うことは簡単で信じることは難しい。全盲の和久なら尚更だろう。そんな和久を襲う数々の事件。
中国残留孤児の兄への偽者疑惑、送られてくる謎の俳句、本物の兄を名乗る男の出現、抜かれた自宅の電話線、腎臓移植を待つ孫娘の失踪。和久は闇の中から真実を追う。結末でわかる嘘。それを知った時和久の心は…。
人間の絆とは何かを考えさせられた、江戸川乱歩賞受賞作品。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年7月17日
- 読了日 : 2015年7月15日
- 本棚登録日 : 2015年7月15日
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