「誰にも出来る殺人」
これは、すごく面白かった。六つの短編でもあり一つの中編でもある。人間荘という下宿屋で起こる、恐ろしくも悲しい人間ドラマ。
一つ一つの主人公は違うが下宿屋の住人はほとんど変わらず、その作品ごとによって住人のイメージが違うのもまた面白い。えー、あの住人が!?と思うことがたくさんあった。
一つ一つの話でももちろん楽しめるが、ラスト「淫らな死神」を読んだ後には、いろんな繋がりが出てきて、また続けて読み返したくなる。
それが作者の思う壺とわかっているのだけど、楽しくて嬉しくてならない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年9月5日
- 読了日 : 2006年2月28日
- 本棚登録日 : 2014年9月1日
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