人生写真館の奇跡 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社 (2019年2月6日発売)
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本棚登録 : 289
感想 : 18
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死ぬ前に見えるという走馬灯。その走馬灯を作るのは自分⁉︎ その発想におったまげました。

自分が生きてきた毎日の写真が保管されている写真館。
死者は、人生を振り返りながら、その中から自分の歳の数だけ写真を選び、案内人平坂と走馬灯を作る。

「たった一日ではありますが、過去に戻って、一枚だけ写真を撮り直すことができます」(過去を変える事は出来ない)

写真館を訪れた3人は、どの過去に戻り、最期に何を想うのか…。

九十二歳の老婆。
戦後はみんな貧しく園舎もない保育園の時代から「子どもはこの世の宝」と頑張ってきたハツ江に感動する。

47歳のヤクザ。
リサイクルショップで共に働くねずみくんは「修理をします」以外ほとんど話さない。ちょっとずつ変わっていくふたりにほろり。

7歳のミツル
虐待されて傷だらけ…ミツルと一生懸命遊ぶ案内人平坂の優しさにほろほろ。

私ならどの過去に?たぶん… 過去を変えられるならあれもこれも行きたい所たくさんだなぁ(笑)

歳×365枚って凄い(〃∀〃)ゞ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 購入本
感想投稿日 : 2019年6月4日
読了日 : 2019年6月3日
本棚登録日 : 2019年6月3日

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コメント 2件

くるたんさんのコメント
2019/06/05

けいたん♪

おはよう٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

なんてそそられるレビュー♡

この作家さん初めてだわ。心温まる連作ミステリなのね♪♪

ちょっと探してみるー(≧ω≦)

あいさんのコメント
2019/06/05

くるたん♪

こんにちは(^-^)/
いつもありがとう!

私も始めて作家さんだし、ちょっとラノベっぽいので図書館でいいかなって思ったんだけど、図書館に置いてなくてね…

でも、読んでよかった!
とても優しい気持ちになれたし、平坂さんがいい感じだわ(*≧艸≦)

あっ、ミステリと帯に書いてあるけど、ほとんどミステリはないからほっこりファンタジーだよ。
謎があるとしたら平坂さんのことくらいよ。

機会があれば読んでみて〜

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