前職時代は、あまり話題にならなかったのですが、業界的にも、時の流れ的にも鬱が話題になるようになりました。自分自身も一時、そんな状況に・・・
さて、この本は、五木寛之さんと香山リカさんの対談形式になっています。
まえがきにもありますが、「治療すべきうつ病と、人間本来の感情である『鬱』はわけなければならない」という言葉はとても印象に残りました。
また、高度経済成長やバブルの時代は「躁」の時代であり、現代は「鬱」の時代であろうという分析も興味深いものがありました。
そして、躁の時代は熱狂を伴って暴走を引き起こしかねないという指摘。
その他、宗教的観点などにも思索はおよんでいます。
そして、この「鬱」をネガティブにとらえすぎず、力に転換していこうと訴えかけています。
自身の経験にも照らしてこの訴えかけには応えていきたい。
読書状況:読み終わった
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人事
- 感想投稿日 : 2009年1月1日
- 読了日 : 2010年8月9日
- 本棚登録日 : 2009年1月1日
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