鬱の力 (幻冬舎新書 い 5-1)

  • 幻冬舎 (2008年6月1日発売)
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感想 : 51
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前職時代は、あまり話題にならなかったのですが、業界的にも、時の流れ的にも鬱が話題になるようになりました。自分自身も一時、そんな状況に・・・

さて、この本は、五木寛之さんと香山リカさんの対談形式になっています。
まえがきにもありますが、「治療すべきうつ病と、人間本来の感情である『鬱』はわけなければならない」という言葉はとても印象に残りました。

また、高度経済成長やバブルの時代は「躁」の時代であり、現代は「鬱」の時代であろうという分析も興味深いものがありました。
そして、躁の時代は熱狂を伴って暴走を引き起こしかねないという指摘。

その他、宗教的観点などにも思索はおよんでいます。

そして、この「鬱」をネガティブにとらえすぎず、力に転換していこうと訴えかけています。

自身の経験にも照らしてこの訴えかけには応えていきたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人事
感想投稿日 : 2009年1月1日
読了日 : 2010年8月9日
本棚登録日 : 2009年1月1日

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