新鉄客商売 本気になって何が悪い

著者 :
  • PHP研究所 (2017年9月6日発売)
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感想 : 14
5

JR九州の元社長で現会長の唐池恒二さんが、国鉄時代から現在までの仕事を通して学んだ事をときに面白く、臨場感あふれる表現で綴っている。

前作の鉄客商売では、主に自分がやってきたことを書いていたが、今回は部下や周りの人が自分と一緒にどんな仕事をしてきたかに触れている。

個人的には、丸井研修最後のあいさつで冗談を言ったときに、周りも自分も涙があふれてきた話は最高だった。そして近いうちに本当にその冗談が実現するのではないかと思っている。それまでは日経を取り続けようと思う。

前作でも感じたが、こんなリーダーがいる会社は、きっと活力にあふれ、チャレンジすることに前向きなんだろうなとうらやましく思った。

それ以外でも農業に参入した章は当時の害獣に対する苦労と歴代の責任者の対比の部分は「やられた」と思いながらにやりと笑った。

気に入った言葉
「気」を満ち溢れさせる5法則
1.スピードのあるきびきびした動き
2.明るく元気な声(挨拶や会話)
3.隙を見せない緊張感
4.よくなろう、よくしようという貪欲さ
5.夢見る力

有言実行=将来の夢を語り、語った夢の実現に向けて行動を起こすこと

仕事を成功に導く3つの力
1.夢見る力
2.「気」を満ち溢れさせる力
3.伝える力

伝える力
1.興味を引く表現方法
2.絞り込み
3.シンプルで分かりやすく、心に刺さる
4.何度も繰り返し発信する
5.2メートル以内で会話をする
6.「気」を込める

伝えても、伝わらなければ、伝えたとは言えない

本気の学び
1.逆境と屈辱は人と組織を強くすることがある
2.デザインは物語は、いい仕事、いい商品、いい街づくりに不可欠
3.武者修行は最強の鍛錬の場
4.継続は力なり。継続するにも力がいる
5.熱意と準備、そして密度で交渉の成否は決まる
6.手間を惜しまずやりたくなる夢を、リーダーは描くこと
7.夢の実現後、すぐに次の夢を描くことが人を育てる
8.有言実行の誓いと言霊が夢をかなえる
9.何事も最初が肝心、スピードも肝心
10.激論を戦わせた後は真実が見える
11.公平かつ誠実な商いはブランド価値を高める
12.新規事業の成否はひとえに「ヒト」にあり
13.農業はすべてのモノづくりの源
14.人はどうあがいても、大自然にはかなわない
15.いかなる場面でも競争は力なり
16.おいしい食事を一度にもビジネスの種はある
17.まちづくりは成果以上に、成果に至るプロセスが大事
18.「夢」と「気」と「伝える」この3つの力が人をその気にさせる
19.伝えても伝わらなければ伝えたとは言えない

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2018年7月14日
読了日 : 2018年7月14日
本棚登録日 : 2018年6月24日

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