ひな壇芸人と呼ばれるが、その中に様々な役割がある。
リアクションする人、ボケる人、天然系などなどが思い浮かぶが著者はその中でも家電やサッカーからガンダム、タッチ、ベルバラなど広範囲で豊富な知識を持っているので発言に説得力がある。
じゃあ全て詳しいかと言うとアメトークなどでくくりで出ている芸人さんの中には実はもっと詳しい人はいるらしい。
それにもかかわらずなぜそういう印象を与える事が出来るか?という例を豊富に紹介して相手を納得させる話し方言い方についての基本的な考え方を紹介している。
本書は雑誌で連載している相談コーナーをまとめたもののようで上司に対して、部下に対して等似たような悩みを相談している。
それを芸能人としての経験を踏まえ回答している。
実は言っていることは至極普通で、奇をてらっていないが結論に行くまでの思考の説明が分かりやすく面白い。
ひな壇でワイワイやっているだけのように見えるが、
実際は個人商店で将来の保証などない中で活躍する人なので裏にある覚悟や、本当は物凄く深く何度も考えている事はもちろん受ける人のコントを録音して文字に起こして、構造を勉強したり話し方を録音するなどして何度も遂行してわかりやすくブラッシュアップするなど、努力していることがわかった。
その反面上司に不満があって相談した人についても「上にかみつく勇気がなければ黙って芸をしろ」と説くなど
バランス感覚が非常に良い事も良く分かった。
気に入った言葉
・勉強なんてしたくない、遊びたいって、クラス全員が思っている。そこで遊ぶか遊ばないかは個人の判断で、努力できるか出来ないかも個人の判断。そこで努力した人しか結果は出せない。
・前に出る勇気の大切さ:前に出てケガ(失敗)しても、そこを修正して努力するようになるけど、最初からけがする事を恐れて出てこなかったら何もできない。でしゃばるのはダメだけど、ちゃんと場面を読みながら、前に出る若手はすごいと思うし、デキるな!って思う。
- 感想投稿日 : 2016年8月2日
- 読了日 : 2016年8月2日
- 本棚登録日 : 2016年8月2日
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