争うは本意ならねど ドーピング冤罪を晴らした我那覇和樹と彼を支えた人々の美らゴール

著者 :
  • 集英社インターナショナル (2011年12月15日発売)
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感想 : 74
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実は我那覇選手とは、自分が実業団選手時代同じ寮だった。(当時は会社のサッカー部からの名残で、プロ選手だったにもかかわらず、自分のような一般社員と一緒に、会社のスポーツ寮に彼らは住んでいた)なので、彼が日本代表に選出されたことは非常にうれしかった。

ドーピング疑惑の報道やその後潔白が証明された事は知っていたが原因は明らかな誤報による、誤った判断、制裁だったことは初めて知った。
なので、彼がこのような冤罪で翻弄されて、いた事を知り驚いた。

なおドーピングの方法やそれを防ぐ手だてなど、非常に高度化した手法で
細かく規定されている事や、全体を統括する世界的な組織がある事などはスポーツがいかに大きなマーケットであるかの証左でもある事が分かった。

また、機構側のドクターが本書では主要の悪役として描かれている。
このドクターの判定により骨折の手術に許可を得るために、手術が開始できなかったり、サッカー以外のスポーツの現場が混乱するエピソードが幾つかあった。
これを読んで、現在業務で監査の知識を学んだものとして、現場の実情とあまりに乖離した判断をしてしまう事で現場が本来の業務が出来ない様な混乱を生み出す判断をしない様に、しなくてはいけないと感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: スポーツ
感想投稿日 : 2013年3月26日
読了日 : 2013年3月22日
本棚登録日 : 2013年3月23日

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