愚者と愚者 (下) ジェンダー・ファッカー・シスターズ (角川文庫 う 15-6)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング (2008年6月25日発売)
4.02
  • (46)
  • (34)
  • (32)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 300
感想 : 24
4

「裸者と裸者」同様、下巻は椿子を中心として描かれている。
59歳という歳でなくなった打海氏の最後の作品。
残念ながら未完にしてこの夜を去ってしまった。
作品的には重く暗いイメージが付きまとうものの、
そこには打海ワールドならぬちょっとしたスパイスが入っている。
重いジャンルながらもちょっとしたところに
垣間見ることのできるユーモアが
読んでいる読者の心を和ませてくれる。
本当に惜しい人が逝ってしまったなと感じた作品だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学
感想投稿日 : 2008年6月25日
読了日 : 2008年6月25日
本棚登録日 : 2008年6月25日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする