カイジ「勝つべくして勝つ! 」働き方の話

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  • サンマーク出版 (2013年11月27日発売)
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「明日死ぬと思って 生きなさい。
永遠に生きると思って 学びなさい。」
明日死ぬと思えば、やりたかったことは今日すべてやってしまおうという気になるのではないでしょうか。そして、その日を「本気」で生きようとするはずです。終わりを意識すると、とたんに1日が大切に思えるのです。

ビジネスでは、誰にでも「チャンス!」とわかるようなものは、ほぼ存在しません。そのビジネスを深く理解し、どこでどう利益を上げられるかがわかっている人にだけ、チャンスがチャンスだとわかるのです。

チップの習慣がない日本人は、形がないものにお金を払うことに慣れていないのかもしれません。情報はタダ、サービスは無料と考えがちなのです。しかし、それは間違いです。情報は有料です。お金を払わなければ教えてもらえないのです。

プロに相談することと、そうでないことの境界を自分で決めておくのです。自分の時間を大切にするために。時間は有限です。自分がやりたいことをやるためには、自分の時間を確保し、自分にとって重要ではない仕事は、人に任せるという考え方が本当に大事なのです。

「あと1ミリだけ!」という気持ちがあれば、実際に動き出せば1センチ、10センチ、1メートルと進んでいくものです。その結果、大きな差がつきます。最後に「あと1ミリ!」と考えるかどうかで、大きく結果が変わり、他人との大きな差になるのです。

ビジネスにおいて、「停滞は退化」と言われます。自分では現状維持をしているつもりでも、周りがどんどん前進しているので、相対的に後退しているわけです。

短期的な行動目標を作るべきです。これは、「こうなりたい」という状態目標ではなく、「今日何をする、明日何をする」という具体的な行動の目標です。

行動を継続できる人は、この「意志」を維持することをまず考えています。言い方を変えると「行動できる環境を整えておく」ということです。

①その結果を出そうとする意図があり
②その結果を出そうと、正しい行動をし
③最終的に、意図した結果が出た
この3つが揃った時に、初めて世間から称賛してもらえる、世間からの称賛を期待していいということです。

人が「強く正しい行動」をするのは、善悪の判断基準を知っているからではなく、正しい基準に従わなければいけないという別の「意識」が働いているからなのです。最終的に、その「意識」があるかどうかで、人の行動が変わるわけです。

「働く=生きる」
働き方を考えずして、生き方を考えることはできません。もっと直接的に言うと、「こういう生き方をしたい」と思うのであれば、まずその生き方に沿った仕事を選び、働き方を選ばなければいけないということです。

心理学にも、「好きなことをやって、楽しく生きたい」という「遊技欲求」と合わせて、「同じことをいつまでもやっているより、フレッシュで新鮮味のある新しいことをやりたい」という「変化欲求」というものが存在しています。

普通に満足できる生活を送っていても、それは幸福ではないのです。満足と幸福は別物で、人生の満足度を高めたところで、幸福度が高まるわけではない、ということなのです。

心理学の調査で、幸福度が高い人が持っている特性が明らかになりました。
①勇気
自分で道を選ぶ勇気。自分から行動を起こす勇気。
②正義
「やましい(うしろめたい)」と思うことをやらない。
③創造性
常識にとらわれず、自分で最適な案、行動を考える。
④節制
感情のコントロールができる。足るを知る、求め過ぎない、期待し過ぎない。
⑤関係性
多くの時間を「仲間」と一緒にいる。
⑥人間性
エンターテイナーである、他人を楽しませることができる。
これらの要素を備えていると、人の幸福度は高くなるようです。

リスクがあっても、前に進む。リスクを承知で前に進む。描いた夢をつかみ取るために、覚悟を決めて勝負に挑まなければ、何も変わりません。リスクを避けて待っているだけでは、退屈な人生が待っているだけです。それでいいのでしょうか?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年11月15日
読了日 : 2016年11月16日
本棚登録日 : 2016年11月12日

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