東京23区×格差と階級 (中公新書ラクレ 741)

著者 :
  • 中央公論新社 (2021年9月8日発売)
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本棚登録 : 428
感想 : 33
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最初から最後まで本当に面白かった!馴染みがあるのは,生まれた中央区,終の住処と心の中では定めている渋谷区,勤め先だった港区や新宿区あたりだったけど,その他の地域についても,是非街歩きしてみたくなる情報満載でだった!
渋谷区笹塚についての記載は,かつて自身のブログで論じた内容ともかなりの範囲でリンクしていて,「もっと,もっと突っ込んでくれー」と思ったのと,中央区東日本橋の『日本橋なのに下町』的な,やや特殊な地域性について触れていなかったのがちょっと残念…と言うかそんなに細かく書いてたら新書一冊では収まらないか,とも.
ところで,祖父が『さしすせそ』が言えない東京弁話者で,下町要素の色濃い育ち方をしてきたにも関わらず,山の手の代表である渋谷になんで親近感を覚えたのか不思議と言えば不思議だったんだけど,東日本橋と笹塚,と考えると,まぁ都心の下町と山の手の下町,都営新宿線で繋がれた西と東と思えばまぁ納得も出来たりして,自らのルーツの再確認もできて,なんか嬉しくなった一冊だった.

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年11月14日
読了日 : 2023年11月14日
本棚登録日 : 2023年11月14日

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