マーケティング思考の可能性

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  • 岩波書店 (2012年1月27日発売)
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本書はマーケティング及び経営学における各種タームやディシプリンの本質的意味を再考する内容となっています。その思考の切り口、入り方が哲学上の重要問題からクロスしている点が独創的であり類書を見ません。「経営学×哲学」のワードにビビッとくる方におすすめします。

注意点としては、本書はマーケティングを学ぼうとして読むものではないということ。むしろ一通りガッツリ学術的背景まで理解した上で読まないと面白くないはずです。ビジネスで使うフレームワーク程度の知識では全く歯が立たないと思います。

マーケを話の取り掛かりにして思惟を巡らす内容のため、この手の思想・哲学に関する頭の使い方に慣れておらず、いわゆるMBA的にスパスパ切り分ける頭で入っていくとガッカリすると思います。(Amazonで星一つのレビューは大抵この例かと…)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年11月5日
読了日 : 2021年11月5日
本棚登録日 : 2021年11月5日

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