これは著者の癖だと思うのですが、特に投資に関するパートにおいてポジショントークが極まっています。投資=危険で止めるべき、預金で良いとの一辺倒です。と思えば別のページで預金の害について言及するなど、そもそもロジックがメチャクチャで、本当にこれで専門家を名乗っているのか…という話でもありますが…。
投資とはこう言うもので、こんな手法があり、こんな良い面も悪い面がある、というファクトの提示で留めてあれば何の問題もありませんが、筆者の投資に対するスタンスで持って読者に意見の押し売りをするのはよろしくない。この部分は読者が個々に判断すべき内容と思うのですが、この辺り、事実と意見の見分けがつきにくい形で書かれているのでタチが悪いです。
いわゆるポジティブ(実証的)な議論と、ノーマティブ(規範的)な議論を切り分けて読むことができないとえらい目にあうと思う一冊であり、注意が必要と思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年12月10日
- 読了日 : 2023年12月10日
- 本棚登録日 : 2023年12月10日
みんなの感想をみる