「さあ、徳川の時代は終わった。みんな自由だ」
自由ってなんだ?何をしろと云うんだ。
明治の新しい世に放り出された元武家の定九郎。
焦燥感と諦めを抱えてもがく姿がよく描かれている。
怪談調に導くポン太と凛とした小野菊とキャラクターも抜群に効いていて、直木賞受賞作品では久しぶりに夢中で読み耽った。読後感も爽やかでまさしく傑作である。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年3月17日
- 読了日 : 2021年3月17日
- 本棚登録日 : 2021年3月8日
みんなの感想をみる