天涯の船〈上〉 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2005年12月22日発売)
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本棚登録 : 209
感想 : 24
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明治、大正を異国で生き抜いた女性の大河小説。
川崎製鉄の創立時の川崎造船所や双日の源流の鈴木商店などが活躍する世界で桜賀(松方)と身代わりとして数奇な人生を送るミサオのラブストーリー。
上巻はアメリカへ渡る船上、そして波瀾万丈なアメリカ生活と非常に面白かったのだが、下巻ではミサオの揺れ動く心の内の描写に終始する。そのためドラマチックな出来事かあまたあったのにもかかわらず、さらっと流していて残念だった。ここら辺を描いていたら、さながら日本版「風と共に去りぬ」になっていたのではないかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年12月20日
読了日 : 2017年12月20日
本棚登録日 : 2017年11月26日

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