トリニティ・ブラッドReborn on the Mars 3 (角川スニーカー文庫 84-5)
- KADOKAWA (2002年6月29日発売)
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感想 : 27件
作者の吉田直氏がヴァンパイアをテーマにしたのは、自身の病が血に関することだったからで、アベルがクルースニクになるのが嫌なのは、自身が病によって自分を見失う恐怖心からだとどこかのインタビューで読みました。
それを知ってからの再読は、極上のエンターテイメントの中に、吉田氏はどんな気持ちでこのセリフを書いたのだろうと思わせる記述がそこかしこにあって、ふいに涙しそうになります。
強くて可愛いアストさんと、強くて優しいエステルにはさまれた、可愛くて素直な(というか騙されやすい)イオン姫。彼にこそヒロインの名はふさわしい。ラドゥの手のひらでころころ転がってみせるイオンが可愛いやら呆れるやら…。そして、ラドゥだけではなくて、他のひとの手のひらでも転がっていたことが露見するイオンさん。どんまい。
セスは、再読した方が可愛くうつりました。なぜでしょう?と書きながら、そういえばミルカ公が出てきたとき、イオンと同じ瞳の色をしていたことに気がつきました。伏線も、難しすぎず易しすぎずで、これまた絶妙ですね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
和書(や行)
- 感想投稿日 : 2016年3月30日
- 読了日 : 2016年3月30日
- 本棚登録日 : 2016年3月30日
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