欲情の文法 (星海社新書)

著者 :
  • 講談社 (2012年1月26日発売)
3.29
  • (2)
  • (19)
  • (21)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 207
感想 : 32
4

<b>官能小説のストーリーは予定調和</b>
・定番は「教わる(母乳系)」→「教える(処女、美少女)」→「3P」
・予定調和がウケる
  昔はストーリーにこだわったが、そうすると不自然になる。
  官能小説で一番重要なのは濡れ場、しかも主人公を気持ちよくさせる濡れ場であって、ストーリーは二の次なのである。
・テーマのユニークさ ?行為 ?場所 ?関係
・締めくくりは、快楽の無限ループ:幸せのまま終わる

・主人公は常に18歳の童貞なので、作者は「毎日、女性への感激と感謝を持って、童貞に戻る」ことにしている。
・何の取り柄もなくモテないけれど、女性に対する渇望は人一倍強いダメ男。初めての親元を離れて下宿をする。何もしなくとも女性にモテる男は敵。
・女性に甘えたいが50歳を過ぎると、難しくなってきたので、最近は「女性はみんなお姉さんだと思う」ようにしている。 

<b>書くためのアドバイス</b>
 最後まで書くためには「途中まで書いたら、絶対に読み返すな」
 3種類の日記を書き続けている 「夢日記」「オナニー日記」「フツーの日記」
 モチベーション継続のためには、キリのいいところでやめない
 途中で抜かない。テンションが下がるから
 ストーリー作りには?観察力?妄想力?記憶力 三島、夏目、川端は必須
 
<b>作者のオナニーにかける情熱</b>
 学生の頃の定番ネタは週刊プレイボーイ
 アグネスチャンがいちばんで、ポスターが手に入ると、目と口を切り抜いて、お面の様鬼自分の顔に被せ、鏡を見ながらオナニーした。
 鉄腕アトムもお気に入りで、アトムの足や顔に欲情していた。手塚作品のやたらかわいい動物たちにも欲情した。
 初めて付き合った彼女は挿入までには至らず(結婚してから、と約束したから)、1年半付き合ったがわかれた。今でも彼女は神聖化され、彼女と母親の名前は使えない。

<b>バカボンのままに手ほどきを受けたい童貞たち</b>
 前にトークショーをしたとき、おたくで童貞の三十代が大勢来てくれた。
 彼らに「誰に手ほどきを受けたいのか?」と聞いてみると、意見が真っ二つに割れた。
 一つは『ルパン三世』の峰不二子。グラマーな悪女。
 もう一つは、「バカボンのママ」。二人の子供を生んでいるから、少なくとも2回は中出しされたことになる。あの落ち着きのないパパがそうする、ということは、ママっはリードが上手な女性だろうと、彼らは思ったのだろう。
 くしくもどちらも声優の増山江威子である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年12月22日
読了日 : 2013年12月24日
本棚登録日 : 2018年12月22日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする