5つの短編集である。
捜査1課のような犯罪捜査の花形の部署でなく生活安全特捜隊の班長の結城公一が、主人公。
生活安全の仕事は地味な仕事であり、時には、他の課に奪われたりして、歯がゆい思いをしている。
しかし、この小説のように、極悪犯人ばかりが、この社会をまかり通っているわけでない
このような身近な話の方が、受け入れられる。
最後の「贋幣」で、石井が、睡眠も休息も取らずに奮闘しているのが、今の時代の、残業での仕事と、重なり、少し悲しい感じがしたが、最後に報われて、へたな(?)「大晦日、諭吉のかおに、笑みもどり」で、こちらもなぜかホットする一コマの文章であった。
「晩夏の果実」親の介護の話が、少し重たかったが、ナイジェリア人のオスマンが、経営するぼったくりバーの詐欺は、どうなったのか?と、結論が出ない話に、次の話で、出て来るのかと、期待してしまって尻切れトンボのような終わり方に、、、、どうなった!と、独り言を言いたくなった。(笑)
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年2月19日
- 読了日 : 2017年2月19日
- 本棚登録日 : 2017年2月19日
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