吉原裏同心シリーズ、「流離」からもう20巻目。
女髪結おりゅうが、のんびりとした妹にまとわりつく、今でいうストーカーもどきに、幹次郎にどうしたらよいか相談することから、話が始まる。
見てはいけない物を、ぼんやりと眺めていたのを、『見た』と、思われ、おりゅうの妹 おきちは、かどわかされる。
そこは、御禁制の品も扱っている船宿であった。
どこもかしこも、権力と、金で、世間の常識を、止めてしまう。
奉行所も、然り。
下の方が、裁かれて、上の方は、うやむやで、終わってしまう。
おきちの問題が、片付いたかと思いきや、吉原の会所の四郎兵衛が、『闇の力』に、襲われる。
隔離された場所は、幹次郎に、住ませようとした一軒家であった。
最後は幹次郎の豪剣で、悪を退治する。
四郎兵衛の命が助かって、良かった。
これで、まだ、先が続く。
浅草寺寺領の柘榴の庭から、山谷へ月明かりの中 診療所へ向かうのであった。
表紙の 柘榴と目白の趣が、話の中と結びついた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年1月23日
- 読了日 : 2016年1月23日
- 本棚登録日 : 2016年1月23日
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