ひとり膳 (料理人季蔵捕物控)

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2011年3月15日発売)
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本棚登録 : 243
感想 : 14

料理人季蔵捕物控も、11冊目。
毎回、江戸時代には、どんな食事をしていたのだろうと、想像する。
電気も無く、娯楽も無く、唯一の楽しみは、食事では無かったのか?と、思う。
今回は、如月で、、梅づくし。
鰤の、調理法や、ハーブのマンネンロウ(ローゼマイラン)を使っていたなど、、、今の食生活よりも、色々なことを試していたのだと、考えられる。
第2話に出てくる、饅頭卵と言うお菓子も、茹で卵の黄身を使わずに、白身の方を、皮として使用して中に、こしあんを詰め
又貼り合わせる、、、等、今、店屋に無いものが書かれているところが、面白い。

今回の「ひとり膳」は、先代 長次郎が、書き遺していた、鰤づくしを、封印していた理由と、夜光の珠の盗難、殺人事件へとのつながり、、、
読み解いて行けば、なるほど、、と、思うのだが、少し、複雑になりすぎてきているのでは、、、、、と、、、思う感もある。

しかし、たんぽぽの葉のお浸しと佃煮、加賀の吹立菜などの食材に、、、、
春慶塗りも、飛騨の春慶の松花堂と能代の春慶が、あるのも、知らない事だらけ。

家にある茶卓は、どちらの物なのだろうか?と、思いながら、一服しながら、読み終えました。

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感想投稿日 : 2014年5月26日
本棚登録日 : 2014年5月26日

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