DVD付 講師を頼まれたら読む「台本づくり」の本

著者 :
  • KADOKAWA/中経出版 (2010年12月14日発売)
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感想 : 2

【概略】
 「お話、面白いなぁ~有益だなぁ~・・・あれ?中途半端なトコで終わっちゃったぞ?あ、時間か」なんて講演、ご経験あるだろうか。この問題の殆どは「台本」を準備することで解決する。その台本は、どこまで細かく準備すべきか?どういった内容であるべきか?本書を通じてその準備の程度を学ぶ。

2023年04月06日 読了
【書評】
 3冊目になるかな著者の大谷さんの本は。今回は「台本」に焦点をあてて書かれてる。この台本は「準備」という言葉に置き換えても問題ないね。ちょうど今の自分にとって最重要だけれど徹底されていないのがこの「準備」なのだよね。いやはや。
 「いやいや、即興で話せるからいいんだって。台本に書かれたセリフなんて読んでいたら棒読みになっちゃって逆に気持ちがこもらないよ」とは、過去の自分の考え。でもそれはちょっと勘違いしてた。台本に対する勘違い、準備に対する勘違い。舞台や映像で準備されるような台本・・・ではなく、何の目的で、どういった話を、どのような相手に話すのか?そして講演をする場所や広さ、使える機材を確認すること、そういったアウトラインの部分から台本としてとらえる。さらにたとえば90分の講演だったとしても、10分×9として考える。10分のネタを一つ考えることを常に意識・準備するというね。本書ではその準備の部分で、どのような準備の仕方をすればいいかということをわかりやすく示してくれているね。
 ただ、「わかりやすく」としたものの、「ここがきっと一番難しいだろうなぁ」と思うのが、着眼点。自身の強みをあぶりだす作業であったり、自身の人生や出来事からネタをあぶりだす作業における着眼点ね。自分も含めてなのだけど、見えないフタみたいなものがされてるのだよね、アイデアの箱に。そのフタは、「こんな話題・トピックなんて、面白くないのではないか?」という自身による検閲。ここを強引に通過させて、友人や知人の前でその話題・トピックを披露してみる・・・このフェーズをいかにして創り出すか。これが大事かなと思う。
 そういう意味では、トーストマスターズクラブって本当に良い場所だと思うなぁ。トピックを出せる、披露できる、練習できる場所だものね。
 「自分は別に講師になる訳じゃないからいいよ」と、やはりフタをしてしまうのも、それはそれでもったいない。講師にならなくたって、なにかしら人前で話すことはあるハズ。そういった時に、「普段話していて、研磨されている状態」と「いきなり話さなくてはならない状態」では、雲泥の差があると思う。「話せない」「話すのが下手」と思っている人ほど、話さないといけないのだよね。
 この書評自体、推敲なんてものはせず、思うままに書いて投稿してしまっているけれど、本当ならこういったものも後日読み直し、表現を選別し、書き直しす必要があると思うなぁ。その作業が、別の箇所でのアウトプットのレベルを一段引き上げてくれると思う。
 準備、だな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: パブリックスピーキング
感想投稿日 : 2023年4月7日
読了日 : 2023年4月6日
本棚登録日 : 2023年4月7日

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