最強の働き方;世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓

  • 東洋経済新報社 (2016年7月29日発売)
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【感想】
読んで、「世の中は素晴らしくて楽しい、頑張ろう」と強く思えた作品。
どんな本でもそうだけど、「細部まで気を使いつつ、世の中楽しく生きるのが1番!」と、改めて感じた。

「一流」にどうやってなるのか?
どうやって出世するのか?
また、どうすれば楽しい人生を過ごすことができるのか?
などなど、この本を読むだけで色々と答えに近づくことができた気がする。

とりあえず、この3つは必要なのかな。
1.レスポンスを早くすること
2.自分の給料以上の仕事を常に心がけること
3.勉強ばかりで行動しない「啓発ビンボー」にならないこと

これプラス、どのような人間になりたいか、どう人生を過ごしたいかを意識しながら毎日生きる必要がありますね。
特に3番だな。
自分自身、色々読んで感銘を受けたり、色んな話を聞いてモチベーションが上がるが、そこから一歩踏み出していないことが多い気がする。
やっぱり「チャレンジ」の気持ちはこれからもずっと持ち続けないといけませんねー

あくなき向上心と、スピード感のある行動力、そして人生設計など、やらなくちゃいけないことは人生において多数ある。
そこを嫌にならずに、楽しく人生を過ごすという気持ちがとても大切ですね。
やることは多いが、人生を楽しむよう頑張るぞー!!


【この本から何を実践する?】
①出世の条件
1.もらっている給料以上の仕事をしているか
2.今の役職以上の仕事をしているか
3.その人がいないとまわらない仕事がどれだけあるか
4.その人がいることで組織に何か良い変化があるか
5.自分と同程度の働きをする人は、同じ給料で雇うことは無理かどうか

②自分は何をしたいのか?
 何の為に生まれてきたのか?
 仕事よりも大切なことは何か?
 あと5年で死ぬなら何をするか?


【内容まとめ】
1.「一流の基本」「自己管理」「心構え」「リーダーシップ」「自己表現」を行なう為の本
2.一流=ファーストクラス:業界を問わず、自分の選んだ分野で、最高水準の仕事をする一流のプロフェッショナル
3.メールは即リプライ。できる仕事をすぐやる。卓球のピンポン球なみに瞬時に返すこと。「アーリームーバーだけが大勝ちする」!!
4.一流の人は、小さなミスすら恥じつつ、上司が期待する以上の工夫をして、上司が期待するよりもはるかに早く仕上げて持っていく。
5.いいプレゼンターにはそもそも、心の奥底からほとばしる、どうしても伝えたい事がひとつある。「どうしても伝えたいという情熱があるかどうか」が1番大事!
6.早起きエリート達は、お酒をまったく飲まない。夜も出歩かず、さっさと家に帰って十分睡眠を取る。
7.いつまでも勉強ばかりで一生行動に移さない「啓発ビンボー神」。彼らの困った共通点は、「いつまでたっても考えを実行に移さない」こと。
 →いつまでも自己啓発だけで終わってはいけない!リスクをとって最初のドアを開き、行動に移さなければならない!
8.「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」
 →誰に対しても気さくで、丁寧に振る舞い、相手を尊重する。実際のビジネスでは、頭を垂れるから稲穂が実るのである!
9.自分自身を脅かす時間を毎日もち、緊張感や切迫感、危機意識を持ってこそ、期待される以上の仕事ができる!
10.大きくなる人は、一緒に働く人を気持ちよくノセる。
  人に動機づけするのがうまく、一言で言えば人をうまくノセて気持ちよく働かせ、「お前のためなら頑張る」と思わせるのがうまい。
「この人は裏切らない」
「この人には絶対ぼったくられない」
「この人のためなら頑張りたい」


【引用】
著者に深いインスピレーションを与えてくれた人々の働き方や生活習慣、考え方の視点を、体系的に一冊にまとめたもの。
最高水準の仕事をするための仕事の基本、自己管理、心構え(マインドセット)、リーダーシップ、自己実現できる働き方を書き綴った。


仕事のI.Q≠勉強のI.Q
自分が自己実現できる分野を選び、一流クラスの仕事をするためにはどうすればいいか?

一流の基本
一流の自己管理
一流の心構え
一流のリーダーシップ
一流の自己表現

「ファーストクラス」とは、「業界を問わず、自分の選んだ分野で、最高水準の仕事をする一流のプロフェッショナル」


p37~
【第1章】一流の基本

p38
・「この人いつまでグラスを磨いてるんや」
一流のお店は、食器の一つ一つが凄まじく清潔で、店内隅々までチリ一つない。
これはホテルマンや格闘技の選手などにも言えることで、どんな職業でも「一流の基本の積み重ね」がつまるところなのである。

では、仕事の基本とは?

メールの書き方、メモの取り方、資料作り、話し方、プレゼン、整理整頓が挙げられる。


p42
メールは即リプライ。できる仕事をすぐやる。
卓球のピンポン球なみに瞬時に返すこと。


p46
「文章を短くする事へのこだわり」は仕事能力を大きく左右する。


p52
メモ取りはMUST!
且つ、整然としたピラミッド構造、論理的構造でメモを仕上げる必要あり!
情報の整理や本質の把握
話の要点とネクストステップをまとめる!


p63
一流の人材は、小さなミスに対する恥じらいの気持ちが多い。
仕事ができない人は、そんなミスがあっても「これぐらいええじゃないか」と大らかに構える。

一流の人は、上司が期待する以上の工夫をして、上司が期待するよりもはるかに早く仕上げて持っていく。


p77
・ロジカルぶった話し方について
ロジックはえてして解決策にたどり着くというよりも、直感的に自分が抱いている仮説をもっともらしく説明するために使われる。
ありきたりな当たり前の話をたっぷり時間をかけて、じつに論理的に説明しただけで終わる。

いいプレゼンターにはそもそも、心の奥底からほとばしる、どうしても伝えたい事がひとつある。
「どうしても伝えたいという情熱があるかどうか」が1番大事!


p95~
【第1章のポイント】
1.メールが来たら、「サーッ」と叫んで瞬時に返信する
2.長々としたメールは、ライザップに送りつけてシェイプアップする
3.速記者が震え上がるくらいの「漏れのないメモ」を取る
4.メモはそれ1枚で資料になるレベルのロジカル構築メモに
5.資料は、スティーブ・ジョブズもびっくりするほどのシンプル構造で
6.資料の細部にこだわる
7.いい声で話す
8.最後は「いい人」「愛嬌」が勝つ!


p100~
【第2章】一流の自己管理

p104
・鶏が先か、グローバルエリートが先か
早起きエリート達は、お酒をまったく飲まない。
夜も出歩かず、さっさと家に帰って十分睡眠を取る。
恐ろしく規則正しい生活を送る。
決まった時間に家を出て、決まった時間にランチを食べ、会食は必要最小限にして長居はせず、いつも規則正しい時間に帰宅する。


p113~
・タイムアロケーション(時間配分)こそが超一流のプロの基本だ。
限られた時間をどう使っているか、その優先順位づけと時間配分が仕事の差を決定する。


p129
・納得できないお金は、1円たりとも払わない
「仕事ができ、かつお金持ちの人に限って、お金に細かく、厳しい」
常におごりまくる人は、短期的にいいカッコができても、長期的に破綻する人が多い。

しかし、使うべき時はスマートに使い、共有すべき時は共有するという公平さがないと、単にがめついケチで終わってしまう…


p132
・2ヶ月20キロ減量は当たり前


p158
【二流】いつまでも勉強ばかりで一生行動に移さない「啓発ビンボー神」
スキルアップに余念がないのは結構だが、勉強ばかりで目的を見失った「さまよえる子羊」は多い。
彼らの困った共通点は、「いつまでたっても考えを実行に移さない」こと。

→いつまでも自己啓発だけで終わってはいけない!
リスクをとって最初のドアを開き、行動に移さなければならない!
「いつまでも勉強ばかりして逃げてないで、勝負のために行動に出よ」


p172
・主体的なマインドセット
1.主体的に動く
2.先見の明がある
3.仕事の質にこだわる
4.危機感を持つ
5.期待を上回る

これらの心構えの有無が、自己実現できるリーダーと、「勉強はできるが仕事はできない人」を分ける。
大成する人や会社は、最初からナンバーワンを目指し、目標が高いからこそ、主体的に改善するためのアイデアが湧き出てくるし、結果的に成長も早い。

私たちは上から言われなくても先回りして後先の事を考えて動けているだろうか?
そして危機感を持って、誰よりも短時間で実行できているだろうか?


【主体的に動く】
p179
・セルフスターター
「面白い仕事はやった者勝ち」で、自分で面白い仕事を発掘する主体性の有無が仕事や人生の勝敗を分ける!

但し、あくまで目の前の義務を果たした上で、主体的に面白い仕事をつくること!


【先見の明をもつ】
p183
・リアクティブ<プロアクティブ
何か状況が発生する前に先手を打ち、状況を創り出す側に回る!
少しでも先を見越して準備するだけで、それは大きな強みになる!

人は目の前の小さな利益を巡っては大いに戦うが、長期的な大きな利益に関しては意外に無関心なもの。
長期的視野に立って物事を考える人が成功する理由がここにある!


p186
・アーリームーバーだけが大勝ちする
投資銀行の高い給料を蹴って、まだUberが広く知られる前に入社し、その後重役に抜擢されて20代にしてストックオプションで巨額の富を築き上げた。
駄目だった場合のリスクヘッジをしっかりしつつ、新たなビジネスモデルにチャレンジして成功を収める。

結局、収入面ややりがいなどで若くして大成功と呼べるほど大稼ぎをしているのは、他の人が動く前に「アーリームーバー」としてリスクをとって飛び込んだ人たち
大きな波が来る前に「アーリームーバー」ときてさっさと仕事を始めて、第一人者となり経験を積む。


【仕事の質にこだわる】
p194
どんな小さな仕事にでも徹底的にこだわり抜く姿勢は、大きな仕事にも期待できる「こだわりの強さ」を連想させる。
一つ一つの仕事の質にどれだけこだわれれているか、何を理想とするかという「目線の高さ」に、仕事に向き合う姿勢全般が現れる。

お客様に提供するモノやサービスは、競合相手に比べて一見大差はないかもしれない。
しかし、それでも高い評価を受けて成功する一流の人は、自分の仕事に「一流のこだわり」ともいえる、自分なりの美学・哲学を持っている人たちなのだ。


【危機感を持つ】
p201
・「これがラストチャンス」と思って切迫感をもつ
優秀だが放っておくとつい怠けてしまう。
「自分は窮地に陥らないと頑張らないタイプ」を自認するなら、是非とも自分を窮地に追い込もう。
自分自身を脅かす時間を毎日もち、緊張感や切迫感、危機意識を持ってこそ、期待される以上の仕事ができる!



【期待を上回る】
p204
・出世の条件
1.もらっている給料以上の仕事をしているか
2.今の役職以上の仕事をしているか
3.その人がいないとまわらない仕事がどれだけあるか
4.その人がいることで組織に何か良い変化があるか
5.自分と同程度の働きをする人は、同じ給料で雇うことは無理かどうか


・エキストラ ワンマイル?
→普通の人がやるであろう努力の一歩先を行く努力をしたかどうか、自分の限界を超える圧倒的努力をしているか

期待を上回るパフォーマンスを残せているかを常に自問しなければならない!


p225~
【一流のリーダーシップ】
周りの人がサポートしてくれないと嘆く前に自問すべきなのは、「自分は周りの人に、一体どんな得をさせただろうか?」という単純な問いである。
周りのサポートがない共通点はただ一つ。
あなたが彼らに全くもって得をさせていないからだ!


p235
・実るほど 頭を垂れる 稲穂かな
誰に対しても気さくで、丁寧に振る舞い、相手を尊重する。
実際のビジネスでは、頭を垂れるから稲穂が実るのである!!

少しだけお金を持っていたり、多少勉強や仕事ができる程度でやたらとまわりに威張り散らしている「小役人型エリート」にだけはなるな!!


p240
信頼を得る上で大切なこと
・嘘をつかないこと
・相手の話を聞くこと
・自分の意見を押し付けないこと
・時間を守ること
・ミスがないこと
・約束を守ること
・「気づかなかった」と言い訳にしないこと


p256
・部下を尊敬し、成長させる
「この人の下で働けば、数年後には市場で引っ張りだこになる」と思わせるくらい、部下を成長させられるかどうかを上司は考えるべき。

部下の市場価値を上げ、自己実現を助けてもらう。


p260
「面白い仕事をさせてくれる」という感謝が、部下の成長は元より、上司や会社への忠誠心や愛につながり、モチベーションを高める。
部下に楽しい仕事をさせているかどうかで、社内の求心力は大きく変わる。


p261
・部下を成長させる
部下にとって必要な報酬は、決して金銭だけではない。
特に若い頃は、「自分の貢献を認めてほしい」という承認欲求や、「自分の成長カーブは高いか」という成長欲求が非常に強い。
その強い承認欲求や成長欲求を部下の動機づけにリンクさせなければならない。

金銭だけで報酬を与えようとすると、当初の動機から金銭的報酬に動機づけがシフトしてしまう。

例)嫌いな人に石を投げさせ、その報酬として10ドル渡すという残酷な実験
→当初のモチベーションが、金銭に重きを置いた報酬制度によって失われてしまうこと


・モチベーションアップが大事
細部の一つ一つき宿る努力と真摯な姿勢をきちんと把握して褒めることが、相手のモチベーションならびに仕事の質をさらに向上させる!!


p264~
・部下を引き締める
「この程度の仕事でも許されるのか」という規律の緩みを防止する!
完成度の目標低下、仕事自体への危機感や緊張感がなくなってしまう!!

「上司はすべてお見通し」と部下が思うかどうか!


p285~
【一流の自己実現】
・自己実現の道
やりたいこと×できること×社会に要請されること
「自分が好きで、自分ならではの良いものを出し、目の前でお客様が喜んでくれる姿を見るのが嬉しい」


p290
・好きな仕事は全部する
「やりたい事」は一つに絞らなくていい!
同時進行、パラレルキャリアで多様な自己実現を目指す!


p292
「自分は何をやりたいのか?」
この単純だが極めて基本的な自問が、自分自身の一流の仕事への出発点である。


p303
・強みを活かす
あらゆる職業に当てはまる常識だが、「好き」だけで仕事を選んではいけない。
才能があり、努力を誰よりもでき、ライバルよりこだわりがあって一流の仕事ができるという「強み」がないといけない!

自分の強みを知り、それを最も活かせる仕事を知り、そんな仕事がなければ自分で作り出す!


p310
「この仕事に打ち込むことは自分のアイデンティティー、存在主義に関わる問題だから当たり前。また、私にはやりたい事がコレしかありません。」
使命感をもって仕事をしている人は、単に食い扶持として仕事をしている人に比べて主体性が極めて強い。
また明確なビジョンがあるため、次から次へとやりたい仕事が湧き出てくる。


p324
・組織を作り込む
絵に描いた餅で終わる人と、実際にその餅を作って食べることができる人の差は何か?
それはひとえに、
「自分より優れたベストタレントを集められるか」
「人を巻き込めるかどうか」
「人を動機づけられるかどうか」に尽きる。
自分のビジョンを実現できる人は、なんといっても人の力を自分のビジョンのために巻き込む事がうまい。

また、人を使うのがうまい人は、周囲に得をさせることに気を使う。
人が善意だけでは助けてくれないことを知っており、そのため長期的にWIN- WINになる関係を構築する。

また、仕事は多少自分が損をしても、まわりの人に得をさせないと大きくならない!


p330
・大きくなる人は、一緒に働く人を気持ちよくノセる
人に動機づけするのがうまく、一言で言えば人をうまくノセて気持ちよく働かせ、「お前のためなら頑張る」と思わせるのがうまい。

一緒に働く人を褒めるし、感謝するし、コミュニケーションの仕方も相手の自尊心を大切にするよう細心の注意を払う。

「この人は裏切らない」
「この人には絶対ぼったくられない」
「この人のためなら頑張りたい」
そう思わせる力がある。


p332
・仕事よりも大切なことは何か?
仕事は人生のためにあり、人生が仕事のためにあるわけではない。

あと5年で死ぬなら何をするか?
選択ミスの大半は、「人生がいつまでも続く」という幻想が生む緊張感の欠如に起因する。


p337~
・インド最大のスラム、ドービーガードにて
世界には、仕事もキャリアも自己実現もへったくれもない人生の人が大半だ。
会社で働き、自分が人生で何をやりたいか、何をできるかを考えるなんて夢の夢という人が、何十億人と存在する。

これに対し、自分の環境はどうなのか?

どれほど生まれつき恵まれた環境にいるのかが実感できる。
頑張れば色んなことに挑戦できる、機会に満ち溢れた環境に感謝しなくちゃならない。

「悲観は気分で、楽観は意思である」


・スラム街とイグアノドンの教え
【抜粋】
人生は苦難に満ち溢れているのが基本形だ。
しかしそれでも、私たちは数多くの機会に恵まれている。
それでいて人生は極めて短く、この一瞬の花火を美しく輝かせずに後ろ向きでネガティブな事に時間を浪費していては、あまりにも勿体ない。

「人生はわずか一瞬である。」
そんな人生観を持った時、大抵のことは小さな事として笑い飛ばせるようになり、「前向きで楽しいことに頭と時間を使おう」と自然に思うものなのである。


p350
【自己実現できる天職の3要素】
=やりたい事×出来る事×社会に要請される事

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 名作(再読の価値がある本)
感想投稿日 : 2018年3月12日
読了日 : 2018年3月12日
本棚登録日 : 2018年3月12日

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